音楽と海辺のリゾートが共鳴するロッシーニの故郷
オペラ・フェスティバルや作曲家ロッシーニの故郷として有名なペーザロは、古代ローマ帝国時代、フラミニア街道沿いに造られた町です。
16世紀と17世紀にデッラ・ローヴェレ家に統治された頃最も繁栄しました。
15世紀に発達したマヨリカ陶器でも知られ、他の手工業では浮き彫り細工やエナメル加工の銅製品、鍛造鉄製品、金銀細工や植物の根で作ったパイプ等が盛んです。
クオリティーの高いビーチリゾートとしても高い評価を得ています。
おもな見どころ
【ポポロ広場】Piazza del Popolo
17世紀の「タツノオトシゴとギリシア神話のトリトン神像」 の大きな噴水がランドマークです。
15世紀から16世紀にかけて建てられたドゥカーレ宮は、現在ペサロ・ウルビーノの県庁舎で、正面には6つのアーチが隣接する柱廊と素晴らしい中庭があります。
17世紀建立の 聖ウバルド教会 S.Ubaldoには、ウルビーノ公爵のグイドバルドとその妻ヴィットリア・ファルネーセが埋葬されています。
【ロッシーニ通り】Via Rossini
作曲家 ジョアッキーノ・ロッシーニの生家 la casa di Gioacchino Rossini があり見学可能です。
12世紀建立の 大聖堂カッテドラーレ Cattedrale (司教座がある教会。 司教区内で最高の権威を持つ)の正面は未完成ですが、ロマネスク様式とゴシック様式の両方の影響を受けた作品で、正面扉の両側にある二匹のライオンの像が印象的です。
15世紀に建てられたコスタンツァ要塞 La Rocca Costanza はルチアー・ラウラーナの設計によって設計されました。
【聖アゴスティーノ教会】S. Agostino
メインの 9月11日通り Corso XI Settembre に建つ、14世紀 ~15世紀にかけて建立された教会です。
正面のゴシック様式の扉は、イストリア地方から採掘された石でできており、重厚な造りとなっています。
外にはライオンの像や、ニッチ(※)に置かれたいくつかの像があります。教会内の木製の聖職者用礼拝台も素晴らしい出来ばえです。
※ニッチ:西洋建築で、壁面の一部をくぼめた龕(がん) 状の部分。 キリスト教会堂の壁などに設け彫像などを置く。
【その他】
ロッシーニの遺産で1882年に創立された ジョアッキーノ・ロッシーニ国立音楽学院 Conservatorio G. Rossini は世界的にも有名な音楽学校です。
また、ノーメ・ディ・ディオ教会 Chiesa del Nome di Dio も訪れる価値があるでしょう。
美術館&博物館
【ペーザロ市立博物館】Musei Civici
トスキ・モスカ邸内にあり、 陶磁器博物館と絵画美術館が併設されています。
陶磁器博物館にはマッツァの300点を超える陶磁器コレクションや、14世紀~16世紀に活躍したペーザロ、ウルビーノやカステルドゥランテの職人たちが作ったマヨリカ陶器が保存されています。
一方、絵画美術館は、15世紀に描かれたジョヴァンニ・ベッリーニが描いた「聖母マリア像」が有名です。
またこ、オリーヴァ家の考古学博物館 Museo Oliveriano や海浜博物館などもあります。
ペーザロ周辺
【ローマ皇帝の別荘】Villa Imperiale
市街地から約5km。ペーザロの貴族であるアレッサンドロ・スフォルツァの命により、1469年から1472年にかけて建てられた庭園の中の建物で、ルネッサンス期の最も美しい宮殿のひとつです。
ローマ皇帝フェデリーコ3世(1452年)が宮殿の建設開始時に最初の石を置いたことから、「ローマ皇帝の別荘」と呼ばれるようになりました。
【サン・バルトロ山州立公園】Parco Regionale del Monte San Bartolo
アドリア海の独特な気候と海岸丘陵の自然美は、渡り鳥の楽園を作り出しています。
また、気軽にアウトドアを楽しむことができる場所でもあります。
カルチャー&グルメイベント
6月 新作国際映画フェスティバル
7月 アドリア海グルメ・フェスティバル
8月 ロッシーニ・オペラフェスティバル
9月・10月 イタリア全国演劇フェスティバル
おすすめリンク
ペーザロ市の観光ページ 観光に最適な情報がたくさん載っています
ロッシーニ・オペラフェスティバル 公式サイトではチケットの予約も可能です
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